1CHIBONホーム小説何度もあたたかい涙が流れる。人生で1番良かった本「あずかりやさん」を紹介!
23歳女性会社員の人生で1番良かった本

何度もあたたかい涙が流れる。人生で1番良かった本「あずかりやさん」を紹介!

この本が人生で1番良かった理由
23歳 女
会社員

あずかりやさんの1番の特徴は、店主が目が見えないことです。
そのため、この物語の語り手は店主の周りのモノだったり、生き物です。
私が今まで読んできた小説は人が語り人と人とのやり取りを楽しむ、感じるものばかりでした。
この「あずかりやさん」では、例えば店主がいつもお店を開けるときにかける暖簾が語り手になることがあります。暖簾は、入り口付近のことはわかるけど、お店奥のことはさっぱりです。
暖簾が語り手の時は、読み手である私たちも暖簾になることができます。そして、わからない事が多いから、いろんな想像を膨らませます。この小説はそういった、立場を自分に置き換えるという行為が事前に出来て、なおかつ普段読む小説よりもわくわくします。
あずかりやさんに訪れるお客にはいろんな事情があるので、暖簾には理解できなくても、読み手である私達は理解できたりします。そこで、私は読んでて何度も「暖かい」と感じ涙を流すことがありました。
この小説は見えないからこそ見えてくるものがあるということを教えてくれるものだと思っています。
今のこの世の中はなんでもスマホで調べれば見ることができ知ることができる時代です。それはとてもありがたいことです。なので、あえてこの小説でまた別の新鮮さを味わっていただければと思います。
私はこの小説を読んで、モノの見方が変わりました。

こんな人におすすめ
クリエイター
人生迷っている人
会社員
学生
社会人
表現者

あずかりやさんの内容

「一日百円で、どんなものでも預かります」。東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが…。「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。

(Amazonより)

著者:大山 淳子

 

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